部屋の間取りを表す不動産用語
新規にアパート経営を開始するに当たり、最小限の不動産用語の知識が求められますが、まず小規模なアパート経営で頻出する間取りを表す用語の1LDK、1DKなど、同じ「1」ナンバーが付いていても部屋の間取りは全く異なりますので、整理してみましょう。
1LDK・1DKなど数字とアルファベットの意味
数字 は居室数、アルファベットのLはリビング、Dはダイニング(食事するエリア)、Kはキッチン、Rはルームを意味します。
1LDKの意味は1つの居室とリビング・食事をする場所・台所が付いた間取りの部屋を指します。
通常の場合、全体の合計面積でいえば、1LDKであればおよそ30~40平方メートル、1DKであればおよそ20~30平方メートルの占有面積が1戸に当てられますが、明確なルールがあるわけではありません。
同様に1Kであればおよそ15~20平方メートル、1Rは一部屋のみでおよそ12~15平方メートル程度が一般的な規模です。
古くなったアパートのリフォームプランや新築の場合の部屋設計時に、一部屋当たり占有面積からおおよその部屋数を逆算出来ます。
部屋のプランニングも1LDKと1Rでは占有面積が3倍程度も差があり、どの様な部屋の規模でどの様な部屋数にするかで、経営プランは大きく影響を受けます。
間取りの違いを理解し、賃貸料相場やターゲットとする入居者層等を総合的に勘案して部屋数を決定することが安定して不動産経営を行うには必要です。
1LDK・1DK・1K・1Rとのそれぞれの差異
占有面積が多い順に説明すると、1LDKと1DKの差異は、居室(寝室)以外にリビングが付属しているか否かです。
リビングは通常はTVやソファ等を置いてくつろぐ部屋を指します。
DKはダイニングキッチンを指し、台所としての機能以外にも食卓を置いて食事出来るスペースを言います。
台所とリビングが小規模で一体化している場合は、LDK、リビングとDKが分かれているとL・DKと表す物件もあります。
このDK、は食事ができるスペースと台所が合わさったスペースなので、ある程度のスペースが求められるのが一般的です。
4畳半に満たないケースは、ダイニングテーブルを置いて食事するには手狭なため、ただK(キッチン)とされるケースが多いです。
1Kと1Rの差異は、台所と居室(寝室)の間のパーテーションの有無です。
この仕切りにドアが設置されれば、空調効率の向上や台所の煙や匂いを居室に入れずに済み、玄関を開けても寝室が丸見えにならずに済むというメリットを有します。
特にプライバシーを重視する一人暮らしの女性に好まれます。
アパートの間取り別のポイント
アパートを探す方で多くを占めるのは、一人暮らしをする学生や社会人などです。
安定したアパート運営を目標とするには、ボリュームゾーンを構成する一人暮らしの顧客を狙う戦略は外せません。
一人暮らしの方をメインターゲットに据えた場合、最適な間取りは1Kあるいは1Rという事になります。
これが住居としての最小単位ですが、リビングや食事スペースなどを加えると1LDKや1DKとなり、より魅力の高い物件となります。