甘い情報だけに踊らされてはいけません
不動産投資がここ最近になって急激に多くの人から行われるようになった理由の一つが、メディアによって大々的に取り上げられたということです。
テレビやインターネットで少し探してみれば「40代で会社を辞めて家賃収入で年収○億円!」や「年金が減っても家賃収入で悠々自適な生活を維持」といったような魅力的な言葉がたくさん並んでいます。
実際にこれから不動産投資を始めようとしている人の話を聞いてみると「テレビやネットで見かける成功者のようになりたい」といったことを動機として挙げていることもよくあります。
しかしそこで注意をしてもらいたいのが、そうした大きなメディアで見かける有名投資家の多くは決して言葉通りにほとんど仕事をせずにのんきな家賃収入生活をしているわけではないということです。
人は誰でもそうですが、他人に自分の収入状況を話すときには何らかの意図を持って行うものです。
本当に十分に身の回りに資産があり、満足度の高い生活を送っている人ならば自分から世間の不特定多数に向けてその状況をありのままに伝えるということはありえません。
うがった見方かもしれませんが、そうした大きなメディアで自分の儲け方や収入状況をつまびらかに公表している人というのは、その公表によって何らかの利益があるからそうしているのだと思った方がよいでしょう。
そうした人たちが目的としているのは、公表することによる自分の知名度アップとその先にあるセミナーや書籍の売上の上昇です。
つまりそうした自称成功者の話を聞こうとする人が多くなればなるほど、公表する側は耳障りのよい、自分にファンがつきやすい言葉を多く発するようになるということです。
実際の不動産投資における仕事と手間
不動産投資を家賃収入などのインカムゲインによって得るならば、まず絶対的に必要になるのがキャッシュフローの計算です。
現在自分はいくらの資産があるのかを明らかにするため、年間利益とローン返済額を突き合わせ、さらに不動産が市場にいくらの価値として認知されているかということを常に把握していかなくてはいけません。
もし利益率が十分に出されていない場合にはそれを解消するための対策をとったり、場合によっては適切な時期に売却をしていく必要があります。
不動産投資は素人が突然初めてすぐにうまくいくものではなく、最初の頃は失敗がつきものです。
なので結果的に黒字収益を出すまでには、リタイア前に稼いだ現金もしくは裕福な親から相続された資産で穴埋めをしていることがほとんどなのです。
空き室リスクや自然災害リスクなど、不動産ならではのリスクは年中無休24時間つきまといます。
そうした迅速に対策ができるかも不動産投資では重要なポイントなのです。