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不動産投資

ROIとCCRとは?

投資で必要となる「投資収益率」の計算

不動産投資においては他の金融投資と異なる独自の計算式が必要になるということがよくあります。
投資をするときに必要な指標として知られていることに「ROI(Return On Inbestment)」というものがあります。

ROIは日本語では「投資収益率」と言われることもあり、簡単に説明すれば最初に自分で出した投資資金に対し1年間でどれくらい回収することができたかということを測る指標です。

投資というのはできるだけ少ない金額を最初に出資し、そこから得られる利益を増やすということが最大の目的のわけですから、自分が最初に行った投資額に対しいくらのリターンを今受けているかということを計算していくことは非常に重要です。
このROIは不動産投資だけでなく、事業における利益計算や、株式投資などのファンダメンタル分析にも使用されています。

具体的な式としては「ROI=利益/総投資額(自己資本+長期負債)✕100」とされています。
これは最終的に算出される数値が%として出されることになるので、初期投資分の何%が回収できたかという非常にわかりやすい数字として出されることが特長です。

不動産投資に限らず何らかの出資をしている人はこのROI計算を毎月~毎年のキャッシュフロー計算に含めることで現在自分の資産状況がどのようなものかを把握できます。

不動産独特の指標であるCCR

ROIと並びもう一つ不動産投資をしていく上で重要になるのがCCRという指標です。
CCRとはCash On Cash Returnの略称であり、自己資金のうち何%がその投資の利益によって回収できているかということを把握するために計算します。

CCRとよく似た指標として株式分析としてよく使用されている「ROE」があります。
ROEは上場している株式会社が所有している自己資本(資本金・資本準備金・利益準備金・剰余金の合計)がその決算期の利益のうち何%であるかということを計算するものです。

株式市場におけるROE計算は、株主から見てその会社が所有している資産が有効に利益として活用されているかという判断基準になっています。

一方CCRというのはほぼ不動産投資でのみ使用されている指標となっており、自己資本として「借り入れ資金」を含めず純粋な自己資金の中での利益率として計算しているところがポイントです。

この計算方法そのものが不動産投資独特のものと言ってもよいのですが、金融資産と異なり現物として資産が残る不動産においては長期借入金までもを利益率として計算してしまうと正しく現状を把握できないことがあります。

CCRの計算が必要となるのは現在の不動産投資の他にさらに投資先を意識している人で、現在使用可能なキャッシュをどのくらい使用することができるかを計算することができます。